ちなみに、私が
「手を使っている時には背中の筋肉も使っている」
のをはっきり確認したのは
クラシックのコンサートです。
前の左寄りの席だったので
バイオリンの演奏者の背中がよく見えたのですが
皆さんの手が動くたびに背中も動いてたんです。
その中でも
特に肩甲骨が柔軟に動いていたのは
コンサートマスター
(バイオリン奏者で指揮者に一番近い所に座っている人)
の背中でした。
服の上からでもはっきり判るぐらい。
「うーむ、やっぱり一流の奏者は体をダイナミックに使ってる。
あれだと大きな音でも小さな音でも安定して出せるし
腕だけが疲れる事もないから
長時間の演奏でも音が乱れる事がないだろうなあ、さすがコンマス」
と、感心しました。
と、いうような
になってくるわけですが
広背筋などの大きな筋肉は
腕の付け根から骨盤まで繋がっていますし
胸椎(肋骨の付いている背骨)には
仙骨(尾骨のある骨盤の真ん中の骨)と連動してるので
骨盤の矯正も必要です。
もし、皆さんがストレッチなどでほぐそうと思ったら
肩周囲だけでなく
下半身も含めて全身を行われる事をオススメします。
ただし「いたたたっ」というほど強く伸ばさないようにして下さいね。
ストレッチしても痛みが引かない場合は
筋肉が完全にロック(拘縮)してしまっている可能性があります。
その場合、しかるべき方法で
ロック(拘縮)を解除する必要があります。
ロック(拘縮)した筋肉は
自然に元の状態に戻ることはなく
時には数十年も縮んだまま
ということもあります。
筋肉のロック(拘縮)は
もんだり、たたいたり、温めたり
引っ張ったりしても解除されません。
ですから、一般的に行われる方法では
肩こりはなかなか改善できないのです。