ミオンパシーは筋肉ロックをリリース
力を抜いているはずなのに
なぜか筋肉がカチカチに硬い。
触ってみると岩みたいで
自分の意思ではどうしても緩められない。
そんな経験はありませんか?
「疲れているのかな」「運動不足かな」
と思いがちですが、その正体は
筋肉ロックという現象かもしれません。
長引く腰痛や肩こりなど
なかなか良くならない慢性の痛みの
大きな原因が、この筋肉ロックです。
今回は、筋肉ロックとは何か
なぜ起こるのかを、できるだけ
専門用語を使わずに説明します。
■ 筋肉ロックを一言でいうと
筋肉が身を守るためにギュッと縮んだあと
その縮んだ状態に鍵(ロック)がかかって
元の長さに戻らなくなってしまった
状態です。
私たちが体を動かすとき
脳から「縮め」「緩め」という指令が出て
筋肉は伸び縮みしています。
ところが筋肉ロックがかかると
脳が「緩んでいいよ」と思っても
筋肉が縮みっぱなしを続けてしまいます。
本人の意思とは関係なく、24時間カチッと
固定されたままになるのです。
大切なのは
これは体がサボっているのでも
故障したのでもない、ということです。
むしろ、体を守るための仕組みが
全力で働いた結果です。
■ たとえるなら「車のシートベルト」
イメージしやすいのは
車のシートベルトです。
シートベルトは、ゆっくり引き出すときは
スルスルと伸びます。
でも、急ブレーキのときや
勢いよくグッと引っ張ったときは
「カチャッ」と一瞬で引っかかって
それ以上伸びなくなります。
体が前に放り出されないように守ってくれる仕組みです。

筋肉にもこれとよく似た仕組みがあります。
筋肉の中には「筋紡錘(きんぼうすい)」
という小さなセンサーが埋め込まれていて
筋肉がどれくらい引き伸ばされているかを
いつも見張っています。
筋肉が急に引き伸ばされそうになると
センサーが「危ない!ちぎれてしまう!」
と察知して、筋肉に
「今すぐギュッと縮んで守れ!」
という信号を送ります。
これが体に生まれつき備わった
自動ブレーキです。

普通は、危険が去ればブレーキは外れます。
シートベルトも、力を緩めれば
カチャッと外れて
またスルスル動きますよね。
ところが何かの拍子にこのブレーキが
外れなくなってしまうことがあります。
安全装置が「まだ緊急事態だ!」
と思い込んだまま解除されなくなった状態。
それが筋肉ロックです。
■ ロックがかかる3つのパターン
①急に引っ張られたとき
くしゃみや咳を不意にした瞬間
階段を踏み外してとっさに踏ん張った瞬間
重い荷物を
勢いよく持ち上げようとした瞬間。
筋肉に一瞬で強い力がかかり
センサーが全力でロックをかけます。
ぎっくり腰の多くはこのパターンです。
②縮んだ姿勢から急に戻したとき
前かがみで草むしりや掃除をしたあと
急に腰を伸ばして立ち上がったとき。
ソファで丸まって長時間スマホを見たあと
急に伸びをしたとき。
縮んだまま時間が経つと
センサーの感覚が狂いやすく
その状態から急に伸ばすと
「急激に伸ばされた!」
と錯覚してロックがかかります。
③じわじわと無理な体勢を続けたとき
長時間のデスクワークで同じ姿勢を続ける
寒さで肩をすくめ続ける
ストレスで無意識に力み続ける。
激しい動きがなくても
負荷がかかり続けると
筋肉が疲れてセンサーが過敏になり
ささいな刺激でもロックがかかるように
なります。
このほか、姿勢の悪さの継続
運動不足や睡眠不足などの生活習慣の乱れ
体の冷え、加齢なども
ロックが起こりやすくなる条件です。
■ なぜ自然に外れないの?
「危険が去ったなら自然に戻ればいいのに」
と思いますよね。
外れなくなる理由は
センサーの「勘違いのループ」です。
強い刺激を受けたセンサーは興奮が収まらず
感度の設定が狂ってしまいます。
すると、筋肉はすでに縮んでいるのに
センサーは
「まだ引き伸ばされている危険だ!」
という信号を送り続けます。
信号を受けた体は
「もっと縮めて守れ」と命令し続け
筋肉は縮んだまま戻れなくなります。
つまり、守るための仕組みそのものが
勘違いで回り続けてしまうのです。

■ ロックが続くと、体に何が起こる?
筋肉ロックがあると
主に2つの問題が起こります。
1つは血行不良です。
硬い筋肉に血管が圧迫され
血の流れが悪くなると
痛みやしびれの原因になります。
もう1つは、関節の動きの制限です。
筋肉が伸びないので
体が動かしにくくなります。
その結果として起こる症状は
多岐にわたります。
・頭痛、首の痛み、肩の痛み
ひじ・手首・指の痛み
・首こり、肩こり、背中のこりや痛み
・腰痛、股関節の痛み、膝の痛み
足首の痛み
・猫背や反り腰など、姿勢の悪化
・不眠、食欲不振、冷え性など
自律神経の不調とされるもの
筋肉と自律神経
(体のオン・オフを切り替える神経)は
深く関係しているため、筋肉の緊張が続くと
気持ちの面に影響が出ることもあります。
■ ロックはどうやって外すの?
外し方の考え方はシンプルです。
固まった筋肉を無理やり伸ばすのではなく
「もう安全だ」とセンサーに
伝わる状態にしてあげることです。
私たちが行っている
CT系手技療法ミオンパシー(筋肉療法)®
では、次のようにします。
1. 硬くて痛い場所(ロックポイント)
を見つける
2. その場所の硬さや痛みが消える姿勢を探す
3. 痛みの出ないその姿勢を、約90秒保つ
4. ゆっくり元の姿勢に戻す
ボキボキしたり、強く押したり
無理に伸ばしたりはしません。
器械も使いません。
この方法でセンサーの勘違いが解けると
筋肉は元の長さに戻っていきます。
ミオンパシー®は
慢性痛の原因は筋肉にあるとする考え方
(筋筋膜性疼痛症候群)をもとに
私・松尾毅が1992年から研究開発してきた
手技療法です。
石川県の整形外科医・加茂先生に
「整形外科医が認めた整体師」
と言っていただいたこともあります。
■ おわりに:ロックは「守ってくれた証拠」
硬くなって戻らない筋肉を前にすると
つい自分の体を責めたくなります。
でも筋肉ロックの正体は
過去のどこかの瞬間に
あなたの体が大きなダメージを負わないよう
全力で守ってくれた結果です。
シートベルトが命を守るために
ロックしてくれるのと同じ。
ただ、その安全装置が真面目すぎて
外すタイミングを
見失っているだけなのです。
もしかして自分のこの痛みも
筋肉ロックかも
と思われたら、一度ご相談ください。
▼整体院いぎあ☆すてーしょん
大阪本店のご予約は
※この記事はミオンパシーの考え方を
紹介するものです。
麻痺(感覚が鈍い、指が動かしにくいなど)がある場合や
強い痛み・しびれが続く場合は
まず医療機関を受診してください。



